やさしい丸い葉と、うねるように伸びる幹が印象的なフィカス・ベンガレンシス。
「ベンガルボダイジュ」とも呼ばれるゴムの木の仲間で、近年は北欧インテリアやナチュラルテイストの部屋にぴったりな観葉植物として人気急上昇中です。
この記事では、「フィカス ベンガレンシス 育て方」と検索している初心者〜中級者の方に向けて、室内で樹形をきれいに保ちながら、長く元気に育てるコツをていねいに解説します。
フィカス・ベンガレンシスは、日光が好きで、剪定(せんてい)によって樹形をデザインできるのが魅力。
一方で、水やりのしすぎや冬の寒さにはややデリケートな一面もあります。
基本のポイントさえ押さえれば、「難しそう…」と感じている方でも、室内で立派なシンボルツリーとして育てることができます。
フィカス・ベンガレンシスってどんな観葉植物?
ゴムの木の仲間で人気の品種
フィカス・ベンガレンシスは、クワ科フィカス属の常緑樹で、いわゆる「ゴムの木」の仲間です。
原産地では巨大な樹木になりますが、日本では観葉植物としてコンパクトに仕立てた鉢植えが流通しています。
丸みのある葉と、グレーがかった幹や枝の色合いがやさしく、落ち着いた雰囲気のインテリアグリーンとして人気です。
基本情報(学名・原産地・性質)
・学名:Ficus benghalensis
・和名:ベンガルボダイジュ
・科名・属名:クワ科 フィカス属
・原産地:インド〜バングラデシュ周辺の熱帯地域
・分類:常緑高木(室内では中〜大型観葉植物として楽しむ)
・耐陰性:ややあり(明るい半日陰を好む)
・耐寒性:やや弱い(目安:10℃以上)
・室内向き:◎(日当たりと風通しを確保できれば育てやすい)
同じフィカスでも、フィカス・アルテシマやフィカス・ウンベラータと比べると、ベンガレンシスは葉が厚めで丈夫な印象です。
幹も比較的しっかりしているため、「木の存在感」をインテリアに取り入れたい方にとくにおすすめです。
フィカス ベンガレンシスの魅力とインテリア性
やさしい丸葉とグレージュの幹
フィカス・ベンガレンシス最大の魅力は、丸みのあるマットな質感の葉と、グレージュがかった幹・枝のコントラスト。
光を受けると、葉の葉脈がふわっと浮かび上がり、まるで水彩画のような柔らかい陰影が生まれます。
一鉢置くだけで、リビングの一角が小さな「木陰」のような空間に変わります。
シンボルツリーとして楽しめる
ある程度の大きさまで育てていくと、フィカス・ベンガレンシスは室内のシンボルツリーとして存在感を放ちます。
ソファ横やテレビボード横、ダイニングの端などに置くと、視線の抜けをつくりながら空間をやさしく区切る役割も果たしてくれます。
「大きな観葉植物を部屋に迎えたいけれど、強すぎる主張はちょっと…」という方にぴったりです。
北欧・ナチュラル・韓国インテリアとも好相性
ベンガレンシスの落ち着いたグリーンとグレージュの幹は、北欧インテリア・ナチュラルテイスト・韓国インテリアなど、柔らかい配色の空間とよくなじみます。
白やベージュの壁、木目の床や家具との組み合わせは相性抜群で、「暮らしになじむグリーン」として長く楽しめます。
フィカス ベンガレンシス 育て方|基本のポイント
置き場所選び:明るい室内がベスト
フィカス・ベンガレンシスを室内で元気に育てるには、まず置き場所選びが大切です。
基本は、次のような環境を意識しましょう。
- レースカーテン越しに日光が入る窓際
- 日中を通して明るい半日陰になる場所
- エアコンの風が直接当たらない位置
「明るい室内+直射日光は避ける」というキーワードを覚えておくと、フィカス ベンガレンシスの置き場所で迷いにくくなります。
直射日光と暗すぎる場所はどちらもNG
ベンガレンシスは日光が好きな観葉植物ですが、真夏の直射日光は葉焼けの原因になります。
一方で、あまりにも暗い場所に長期間置いていると、葉が落ちやすくなったり、ひょろひょろと間延びした樹形になりがちです。
・葉の色が全体的に薄くなり、枝が細く伸びる → 光不足のサイン
・葉の一部が茶色くパリパリに → 強すぎる直射日光による葉焼け
こうしたサインが出たら、少しずつ置き場所を調整し、適度な明るさを探してあげましょう。
風通しも意識する
フィカス・ベンガレンシスは、風通しがよい環境を好みます。
空気がよどんだ場所は、害虫やカビの発生につながることも。
ときどき窓を開けて空気を入れ替えたり、サーキュレーターでやさしく空気を循環させると、葉もしゃっきりと元気な状態を保ちやすくなります。
フィカス ベンガレンシスの水やりのコツ
基本は「土が乾いてからたっぷり」
フィカス・ベンガレンシスの水やりは、「土の表面がしっかり乾いてから、鉢底から水が出るまでたっぷり」が基本です。
まだ湿っているうちに何度も水を与えてしまうと、根腐れの原因になります。
季節ごとの水やりの目安
フィカス ベンガレンシス 育て方の中でも、季節による水やりの違いを知っておくと安心です。
- 春〜初夏:土が乾いたら2〜3日以内にたっぷり
- 真夏:乾きが早いので、土の乾き具合を見ながら。暑い日は朝か夕方の涼しい時間帯に
- 秋:気温が下がるにつれて、徐々に水やりの間隔をあける
- 冬:成長がゆるやかになるため、土が完全に乾いてから数日あけてから控えめに
水やりのサインの見分け方
・鉢を持ち上げてみて、軽く感じる → 水切れサイン
・葉が全体的にしんなりしてきた → 早めにたっぷり水やり
・下葉が黄色くなってぽろぽろ落ちる → 水のやりすぎ、根腐れ、あるいは寒さの可能性
受け皿に溜まった水は、必ず数十分以内に捨てる習慣をつけましょう。
フィカス ベンガレンシスに合う土と鉢
水はけのよい観葉植物用培養土を選ぶ
フィカス・ベンガレンシスは、水はけのよい土を好みます。
市販の「観葉植物の土」や「ゴムの木用培養土」であれば、基本的にはそのまま使って問題ありません。
自分でブレンドする場合は、
- 観葉植物用培養土:3
- 赤玉土(小粒):2
- パーライト:1
といった配合にすると、保水性と通気性のバランスがよくなります。
鉢の大きさ・素材の選び方
鉢は、現在の根鉢よりひと回り大きいサイズを選ぶのが基本です。
大きすぎる鉢に植え替えると、土がなかなか乾かず、根腐れしやすくなります。
・プラスチック鉢:軽くて扱いやすく、室内でも動かしやすい。水持ちはやや良い。
・素焼き鉢・テラコッタ:通気性が高く、根腐れしにくいが、乾きが早い。水やりのコントロールがしやすい方向け。
おしゃれな鉢カバーを合わせる場合は、内側は管理しやすいプラ鉢+外側にカバーの二重構造にすると、移動や植え替えもラクになります。
植え替えと剪定で樹形を整える
植え替えの目安
フィカス・ベンガレンシスは、1〜2年に一度を目安に植え替えを行うと、根詰まりを防ぎ、元気な状態をキープしやすくなります。
次のような様子が見られたら、植え替えのサインです。
- 鉢底から根がたくさん出ている
- 水やりをしてもすぐに乾いてしまう
- 生長が鈍くなり、新しい葉があまり出ない
植え替えに適した時期
植え替えに適したタイミングは、気温が安定して暖かい「5〜7月ごろ」です。
この時期は根の動きが活発なため、多少根をいじっても回復が早く、株への負担が少なく済みます。
真夏の猛暑日や真冬は、植え替えで弱った株がそのままダメージを受けやすいので避けましょう。
剪定(せんてい)で好みの樹形に整える
フィカス・ベンガレンシスは、剪定によって樹形をデザインできる楽しさがあります。
伸びすぎた枝や、バランスを崩している枝をカットすることで、すっきりとしたシルエットに整えることができます。
剪定のポイントは、
- 基本は春〜初夏の暖かい時期に行う
- 内向きに伸びている枝や、交差している枝を優先してカット
- 切り口から白い樹液(ラテックス)が出るので、肌につかないよう注意
大きく切り戻すと、その下から新しい芽が出て、よりコンパクトでボリュームのある樹形に作り直すことも可能です。
肥料の与え方
成長期にゆっくり効く肥料を
フィカス・ベンガレンシスへの肥料は、春〜秋(4〜9月ごろ)の成長期に与えるのが基本です。
初心者の方には、観葉植物用の緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)を、パッケージに書かれた量と頻度を守って与える方法がおすすめです。
液体肥料は薄め&少なめを意識
液体肥料を使う場合は、表示の倍率より薄め(2倍程度に薄める)にして、月1〜2回程度を目安にします。
肥料を与えすぎると、根が傷んだり、葉先が茶色くなる「肥料焼け」を起こすことがあるため、「少なめでちょうどいい」と覚えておくと安心です。
冬の管理と注意点
10℃を下回らない場所で冬越し
フィカス・ベンガレンシスは、寒さにあまり強くありません。
室内管理でも、窓際や玄関などは夜間に冷え込みやすく、気付かないうちに10℃以下になることもあります。
冬のフィカス ベンガレンシス 育て方で意識したいポイントは次のとおりです。
- 夜間は窓から少し離した位置に移動する
- 玄関など冷え込む場所から、暖かい部屋へ移す
- 暖房の風が直接当たらないようにする
冬の水やりは控えめに
冬は成長がゆるやかになるため、水を吸う力も弱くなります。
「心配だから」とこまめに水やりをしてしまうと、冷えた土の中で根腐れを起こしやすくなってしまいます。
冬は、土が完全に乾いてから数日待って、気温の高い日中に少量だけ与えるイメージでOKです。
フィカス ベンガレンシスの増やし方
挿し木で新しい株をつくる
フィカス・ベンガレンシスは、挿し木(さしき)で増やすことができます。
剪定でカットした枝を利用すれば、自分好みの樹形の「クローン」を増やす感覚で楽しめます。
挿し木の基本手順
- 春〜初夏に、元気な枝を10〜15cmほどカットする
- 下の方の葉を数枚取り除き、上に2〜3枚葉を残す
- 切り口の白い樹液を水で軽く洗い流す
- 清潔な挿し木用土(または赤玉土小粒)に挿す
- 明るい日陰で管理し、土が乾いたらやさしく水やり
根が出て新芽が動き始めたら、通常の観葉植物用培養土に植え替えて育てていきましょう。
フィカス ベンガレンシスによくあるトラブルと対処法
葉がぽろぽろ落ちる
フィカス・ベンガレンシスの葉が急に落ち始めた場合は、
- 急激な環境の変化(移動・温度差・風向きの変化)
- 水のやりすぎによる根腐れ
- 寒さによるダメージ
などが考えられます。
まずは、置き場所・水やり頻度・温度を見直し、環境を安定させてあげることが大切です。
葉先が茶色くなる
葉先だけが茶色くパサパサになっている場合は、
- 空気の乾燥
- 肥料の与えすぎ(肥料焼け)
- 水切れの繰り返し
などが原因のことが多いです。
エアコンの風が直接当たらない場所に移動し、肥料の量を控えめにすることで、徐々に新しい葉はきれいに出てくるようになります。
害虫(ハダニ・カイガラムシ)への対処
フィカス・ベンガレンシスは比較的丈夫ですが、環境によってはハダニやカイガラムシがつくことがあります。
葉の裏に白い小さな粒やベタつきが見られたら、柔らかい布で拭き取り、必要に応じて観葉植物用の殺虫剤を使いましょう。
ふだんから、ときどき葉を拭いてホコリを落とすことが予防につながります。
フィカス ベンガレンシスをおしゃれに飾るアイデア
リビングのシンボルツリーとして
中〜大鉢サイズのフィカス・ベンガレンシスは、リビングの主役級のシンボルツリーとして活躍します。
ソファやローテーブルの横に置くと、くつろぎスペースに「木陰」ができたような、落ち着いた空気感が生まれます。
白い鉢+ウッド家具でナチュラルに
白いシンプルな鉢に植え、周りをウッド調の家具でまとめると、北欧ナチュラルな雰囲気に。
葉のグリーンと幹のグレージュ、鉢の白、木のブラウンが重なり合い、柔らかいトーンのレイヤーが生まれます。
複数のフィカスを組み合わせて「フィカスコーナー」に
フィカス・ウンベラータやフィカス・アルテシマなど、別のフィカスと組み合わせて飾ると、「フィカスコーナー」として統一感のあるディスプレイになります。
葉の形や色の違いが楽しめて、観葉植物上級者のような雰囲気を手軽に演出できます。
フィカス ベンガレンシス 育て方 Q&A
Q. フィカス ベンガレンシスは初心者でも育てられますか?
A. はい、基本のポイントを押さえれば初心者でも十分育てやすい観葉植物です。
「明るい室内」「水やりは土が乾いてから」「冬は10℃以上をキープ」という3点を意識しておけば、大きな失敗は防ぎやすくなります。
Q. 室内のどこに置くのがベスト?
A. レースカーテン越しの窓際や、日中を通して明るいリビングの一角がおすすめです。
暗い廊下や、直射日光の当たる窓辺のすぐそばは避け、「明るくてやさしい光」が当たる場所を選びましょう。
Q. ペットや子どもがいても大丈夫?
A. フィカス・ベンガレンシスを含むゴムの木の仲間は、樹液にシュウ酸カルシウムなどの成分を含むとされています。
大量にかじると口の中の刺激などを起こす可能性があるため、ペットや小さなお子さまの手が届かない場所に置くようにしましょう。
まとめ|フィカス ベンガレンシス 育て方のポイント
最後に、フィカス ベンガレンシス 育て方の大事なポイントをおさらいします。
- 明るい室内に置き、直射日光は避ける
- 風通しをよくして、空気を循環させる
- 水やりは「土が乾いてからたっぷり」
- 水はけのよい観葉植物用培養土&適度なサイズの鉢を使う
- 1〜2年ごとの植え替えで根詰まりを防ぐ
- 春〜秋は控えめな肥料で生長をサポート
- 冬は10℃以上をキープし、水やりを少なくする
- 剪定と挿し木で、好みの樹形や株を増やして楽しむ
フィカス・ベンガレンシスは、育てるほどに幹が太り、枝ぶりが変化していく「育て甲斐のある観葉植物」です。
ぜひ、日々の成長を楽しみながら、ご自宅のシンボルツリーとして長く付き合ってみてください。

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